ドクター関口のちょっとセクシーな女子会ブログ

女性医療クリニックLUNAグループ理事長のプログです。健康ネタ、マンガネタバレ、旅行ネタ、歌舞伎ネタが豊富です。

日本の水道水は、手術の時に手を洗えるほど清潔でだし、地域によってはミネラルも豊富である。

手術の前には、外科系医師は、丁寧に手を洗います。
以前は、手術室の手洗い場には滅菌水を出す機械があって、
医師はこの滅菌水を使って、強い消毒液をブラシにつけて手をゴシゴシ洗っていたんです。
それで両手が皮膚炎で腫れあがっている医師もたくさんいました。
その後法律が改正され、手を洗う水は、水道水の流水で、洗うの普通の手に優しい石鹸。
最後にアルコール消毒をすればよいことになりました。
なぜならば、日本の水道水は清潔で、ブラシ等を使用しなくても、
丁寧な普通の手洗いで、感染症を防ぐことが可能だからです。
その後コロナ禍となり、ウィルス感染を防ぐために一般の人々にも
このような手洗い法が普及したのは、皆さんのご存じのとおりです。
ところで、私は、医学部大学院時代は、
酸化チタンという物質を塗った医療材料に日光を当てて滅菌する研究をしていました。
酸化チタンは、すでに工業化もされていますが、
日光に当てると抗菌や抗塵効果があります。
それで酸化チタンを塗布したプラスチックチューブ内に感染尿を入れて、
水道水で洗浄後、日光をあてて、残っているチューブ内に残る水に存在する細菌数を測る実験を繰り返していました。
それで実験に用いる横浜市の水道水の細菌数も測定したのですが、
その時の細菌数は1ℓあたり2個だったんです。これはとても清潔ということで、
日本は、安く安全な水が飲めるすばらしい国だな〰と感心したのを覚えています。
日本の水道水内の残留塩素やその代謝産物であるトリハロメタン
有機物による硝酸態窒素の問題が言われるようになったのは、
私が大学院を卒業した後の話です。