2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
素晴らしい歴史的な発明である尿失禁手術TVTですが、 欠点もあります。 膣から移植したテープを腹壁まで貫通させるために、 恥骨の裏の大きな血管を刺してしまい後腹膜血腫がおこったり、 腹腔内と後腹膜の境界である腹膜を刺してしまい 腸閉塞が起こって…
しかしこの画期的な手術の後でも、排尿困難になる患者はいます。 第1の原因と考えられるのは、膀胱収縮力の低さです。 尿失禁手術の術前には、何回か残尿 (排尿直後に膀胱内に残っている尿の量)を測定します。 通常尿もれの患者さんは、尿道抵抗が低いため…
このTVT手術では、 それまでの“膀胱尿道移行部を吊り上げる”から“ 中部尿道の下に人工テープを、 緊張を与えないで、だた置くという”という手術法の 大きな転換がありました。 このテープやシートを緊張を与えずただ置いてくると、 尿失禁や骨盤底臓器脱など…
今回は、マーケティングの武田さんからのお題で、 尿失禁手術後の排尿困難を書いていたら、 尿失禁手術の歴史になってしまいました。 長編です。 20年前くらい前までは、尿失禁手術後の排尿困難は、 当たり前のことでした。 だって尿道が閉塞するように吊り…
Puppet マスコットの制作者であるMs .Dorrie Laneさんに、 Puppet マスコットを使用したGSMの説明図の 使用許可をお願いしていたんですが、 今回正式に許可がでました。それで転載情報を一部変更しました。 たぶん新たにPuppet マスコットを購入した場合に、…
こんにちは、 今回もマーケティングの武田さんからの要望企画です。 私は、 女性泌尿器科医として間質性膀胱炎/慢性骨盤痛症候群という疾患を長く診ています。 この病気、膀胱の粘膜が弱くて常に頻尿や下腹部痛がある病気です。 普通の泌尿器科医は、 膀胱を…
すこしブログさぼってました。 さて今回は、LUNAマーケティング部 武田さんのリクエストです。 (武田さんの指摘で、改訂しました。)最近子宮脱や膀胱瘤(以下骨盤臓器脱) の手術をしてくれる病院が増えてきました。 これまで骨盤臓器脱は、放置されている…