日本の水道水源は河川水や湖沼水なのですが、この淡水水源は不足ぎみです。
毎年夏になると、水不足になる地域が必ずあるのは、ご存じの通りです。
それで大量の地下水や海水を安価に殺菌・消毒する技術として導入されている技術が、
逆浸透膜法(RO膜法)です。
安価なミネラルウォーターサーバーシステムに使用されている水は、
だいたいこのRO膜法で殺菌・消毒されていることが多いのです。
このRO膜法で殺菌・消毒すると無菌な純水(ミネラル0水)を大量に得ることができます。
純水は、溶解力が高くなっているので、
洗剤を使えないコンピューターや半導体などの汚れを落とす洗浄剤として大量に使用されています。
しかしこの溶解力が高いという性質が、人の飲水には、適していないんです。
ミネラル無添加の安価なRO殺菌した純水を、継続的に飲むのは身体に悪いです。
それならば、日本ならば水道水を飲んだほうが、ずっと身体によいくらいです。
最近は身体を洗うのにお風呂に入らず、シャワーだけの人も多いようですが、
昔は一番風呂は、幼児や高齢者には良くないと言われていました。
なぜならば不純物のもっとも少ない一番風呂は、
皮膚の弱い幼児や高齢者の皮膚の表面のうるおいを奪い乾燥をひどくしてしまうからです。
温泉に入るとお肌がツルツルになるのも、温泉には有効成分と呼ばれる不純物がたくさん入っているからです。
消化管は、皮膚より弱い粘膜でできています。
溶解力の高い、不純物のない水の常飲は、消化管粘膜を傷め、
さらに正常の腸内細菌の生育を妨げしまう可能性があると考えられます。
さらにRO(逆浸透ろ過)は、不純物の多い水の側に浸透圧以上の圧力を加えて、
不純物のない水側に不純物のない水を移動させる方法です。
浸透圧以上の圧力といっても機械が壊れてしまう限界がありますから、
RO膜を全ての水が通るわけではないのです。
ですから透過されて純水ができると、
その膜の反対側には、不純物たくさん含まれる濃縮水が残ってしまいます。
この濃縮水は、事実上は、河川水や湖沼水に垂れ流しになります。
だって“水”なんですから、どんなに身体に悪そうでも合法です。
海につく頃には、薄まって普通の水になるでしょうが、
水工場の近隣の環境をゆっくり破壊している可能性は否定できません。
さらにプラスチックボトルガロンは、5〰10kgの重さがあり、
これを重力でサーバーの蛇口から流すので、
プラスチックボトルガロンを交換する時は、
肩あたりまでプラスチックボトルガロンを持ち上げる必要があります。
この動作によって、思わず腰を痛めている高齢者はたくさんいると予想されます。