関口由紀のブログ

女性医療クリニックLUNAグループ理事長のプログです。健康ネタ、マンガネタバレ、旅行ネタ、歌舞伎ネタが豊富です。

秀山祭9月大歌舞伎 再桜遇清水 ネタバレ 歌舞伎役者順位

 昨日は、銀座で、女性医療ネットワークの理事会に出席しました。
理事会終了が、3時50分。
4時半からの夜の部に間に合う時間だったので、
当日券買って
歌舞伎座秀山祭9月大歌舞伎を観てきました。

ところで毎月、当日券で歌舞伎が観られるわけではありません。

10月は絶対むり。
10月の歌舞伎座は、昼の部が菊之助で、夜の部が玉三郎なんです。

人気俳優がでているとすごく早く前売り券が売り切れてしまいます。

今回は、人気俳優の演目が少ないので、(失礼)、当日券購入できる状況のです。

しかし最後の演目
再桜遇清水(さいかい ざくら みそめの きよみず)

は、おもしろかったです。
主役は、市川染五郎
作者は、松貫四(2代目中村吉右衛門の劇作家名)なんです。


令嬢の桜姫と、武士の千葉之助清玄(きよはる)は、両想い。

2人は、千葉之助清玄(きよはる)のお寺での仕事の途中でデートしようとします。

このお膳建てをするが、両家の奴(おつきの下級武士)、腰元山路、お坊さん清玄(せいげん)です。

お寺の中の秘密の場所をお坊さん清玄(せいげん)が、桜姫に教え、千葉之助清玄(きよはる)に手紙を書かせます。

しかしこの手紙を、桜姫に横恋慕している悪役武士が手に入れ、

千葉之助清玄(きよはる)を、陥れようします。

このとき腰元山路が機転を利かせて、
桜姫の手紙は、武士の清玄あてではなく、お坊さんの清玄あてであると主張します。
お坊さんの清玄は、びっくりしますが、腰元山路に人助けだけと説得され、

自分が、僧の規律をやぶり恋愛しているのだと認めます。

そしてなんと、本当に桜姫を好きになってしまうのです

その後お坊さんの清玄は、桜姫が忘れられず、破滅の一途をたどり、
ついに桜姫の奴に切り殺されてしまい、亡霊になってしまいます。

この破滅するお坊さんと、イケメン奴の二役を、染五郎が演じ分けます。

ところですこし歌舞伎役者の家系がわかってくると、歌舞伎は、さらに面白くなります。
なぜ今月のこの演目のこの役が、この役者なのか?
将来はどうなるのか?等を想像して楽しめるようになるからです。

今回の秀山祭は、初代中村吉右衛門の生誕120年を記念して、その技芸を継承するために始まったそうです。

この初代中村吉右衛門の、孫が、当代の中村吉右衛門で、今回のメインキャスト。
現在の歌舞伎界で、もっとも権力がある(自分の意見が通る)歌舞伎役者と言われています。
そしてそのお兄さんが、松本幸四郎、その息子が市川染五郎なんです。

吉右衛門と、中村歌六中村又五郎兄弟、中村錦之介は、いとこ同士。
歌六の子供が、米吉。又五郎の子供が、歌昇、種之助。

他の役者は、超ベテランで、歌舞伎座の以外の劇場には、もうあまりでない面々です。
つまり吉右衛門関連の歌舞伎役者で、9月というもっともいい時期に
もっとも権威のある歌舞伎座での興行は行われるということです。
吉右衛門は、それくらい偉いんです。

お昼の部に尾上菊之助がちょっとだけでますが、彼は、吉右衛門の義息です。
現在の歌舞伎界でもっとも権力のある吉右衛門ですが、男子に恵まれませんでした。
その吉右衛門の娘と結婚したのが、菊之助なんです。
そして菊之助は、尾上菊五郎の息子です。

歌舞伎役者は、①実力のある親がまだ生きている。②血統がいい。③人気がある。④年齢(キャリア)
の4つの条件で、その順位がつけられる世界です。

年齢的に中堅グループのうち

海老蔵は、②と➂は申し分ありません。しかし團十郎がなくなっており①が弱いんです。
勘九郎七之助も、海老蔵よりは、②がすこしおちますが、➂はあります。しかし勘三郎が亡くなっていて①がないんです。
染五郎は、①と②は、すばらしい。③は、ちょっと立役(男役)としては、野性味がたりないので、好みもありますが、
海老蔵勘九郎七之助より落ちるかもしれません。

菊之介ですが、①、②、➂を全てそなえ、しかも①は、実父と義父のダブルパワーです。

しかしですね。歌舞伎界の力関係は、立役(男役)>女方なんです。
ちなみに有名な玉三郎ですが、
④は、大ベテランです。そしていまだに➂は、絶大です。しかし①、②がなく、女方なんで、順位は、その分下がってしまいます。

菊之助のお父さんの菊五郎は、昔は目がさめるようなイケメンで、女方もしていましたが、
年をとって容色が衰えたからかもしれませんが、現在ほとんど立役です。立役のほうが、権力順位は上なんです。

そういう理由から、菊之助も、昨年等は立役に挑戦していましたが、でもやっぱり菊之助は、女方がいいです。
過去に歌右衛門という女方でも、長期間歌舞伎役者順位1位を貫いた役者もいます。
(そのため玉三郎は、長く歌舞伎座にでられなかったとのこと)
ダイエットして、いつまでもあの容姿を維持してもらいんたいものです。