月経(生理)があるということには、
① 卵巣が女性ホルモンを分泌している。
② 妊娠可能である。
の2つの意味があります。
①に関しては、
月経(生理)の頻度は3~4か月に1回くらいで充分です。
②に関しては、
妊娠確率を上げるためには、月1回月経(生理)が来ることが望まれます。
月経不順は、排卵回数が少ないことが多いので
結果として多くの場合、妊娠能力が低いことを意味します。
(妊娠しないということではありません。)
さて先ほど
卵巣が女性ホルモンを分泌していることの確認には、
年に3~4回月経(生理)が来ていれば充分と話しましたが、
血液検査で、
女性ホルモンのうちエストラジールが50pg/ml 以上くらいだと、
時々月経(生理)が来てしまいます。
またこのくらい以上だと、年に3~4回くらい月経(生理)が来ていたほうが、
子宮内膜のターンオーバーが行われるので、
子宮体癌になりにくいというメリットもあると言われています。
閉経するとエストラジールは、
30pg/ml 以下くらいになってしまいますが、
15~30pg/mlくらいあると
GSM(閉経関連尿路生殖器症候群)になりにくいとか
骨粗鬆症や、動脈硬化や、皮膚の老化が進行しにくい。
というメリットがあります。
一方10pg/ml以下になると、測定限界値以下になってしまい、
GSM、骨粗鬆症、動脈硬化、皮膚の老化などが起こりやすくなってきます。
以上まとめますと
① 子供が欲しい場合は、40歳以前に勢いで妊娠したほうがいい。
月経(生理)は、毎月あるようにコントールしたほうがいい。
月経不順の人は、婦人科にかかった方がいいでしょう。
(女性医療クリニックLUNAでは、不妊治療を行っています。)
② 子供を望まない女性で閉経前ならば、年に3~4回は、月経(生理)はあればいい。
これ以下の場合は、婦人科に受診して月経(生理)を起こされたほうがいいでしょう。
(女性医療クリニックLUNAでは、月経不順の治療もしています。)
③ 閉経後でも、GSM、動脈硬化、骨粗鬆症、皮膚の老化等の予防のために
エストラジオールが測定できるくらいの高さで維持したほうがいい。
(女性医療クリニックLUNAでは、
全身&外陰・腟の女性ホルモン&男性ホルモン補充をしています。)
以上問題のある方は、ぜひ相談にきてください。