ドクター関口のちょっとセクシーな女子会ブログ

女性医療クリニックLUNAグループ理事長のプログです。健康ネタ、マンガネタバレ、旅行ネタ、歌舞伎ネタが豊富です。

ドクター関口の下ネタトリビア(10)東大名誉教授の私が、「死ぬまでセックス」をすすめる本当の理由

さて先日話題にしたこの本。
電子書籍にもなってます。
東京大学名誉教授 石川隆俊先生の著作です。

ここでトリビア1つ。
他の医学部系大学は、定年が65歳なんですが、
東大は、60歳なんです。
ですから超頭がよくて、社会的にも成功した人間が、
心も体もまだ、老いていないと自覚できる段階で、
世に放たれてしまう危険があるんですよね。
東大は!(笑)
この先生は、定年までは、セックスなどどいう下賤なものに興味なく、
がんの研究にいそしんでいたようです。
彼は、自分が60歳代になるまでは、男も女も60歳を過ぎれば、
自然とそういう欲求がなくなり枯れていくと思っていたようです。
しかし自分が60歳になってみると、
予想に反して、自分も、奥様も性機能が維持されていたんです。
二人は、高齢者という年齢になっても毎日同衾し、
1〰2週間に1回くらいは、セックスをするという関係性を
ずっと継続しているのです。

それでこの分野の勉強にのめりこんでしまったようです。

セックスすると
脳内のドーパミンという幸せホルモンが増加します。
この快楽を、
年をとっても手放すことはないというのが、
彼の主張です。
若い時の激しさはなくても、
定期的にゆったり、深いセックスを
楽しみましょう!!というのです。

石川先生の面白いところは、根が研究者なので、
他の人に関しても聞き取り調査をしてしまったところです。

その調査の結果は、
とても高率に高齢カップルがセックスを継続していたんです。
この確率に関しては、石川先生の調査対象が、日本人の平均カップルより
元気で、セックスに関しての考え方が前向きである
というバイアスがかかっていると思います。
しかし医学の本質は、人間の幸せの追求です。
その幸せに至るための一つの方法が、
セックスであることは、間違いないでしょう。

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