ドクター関口のちょっとセクシーな女子会ブログ

女性医療クリニックLUNAグループ理事長のプログです。健康ネタ、マンガネタバレ、旅行ネタ、歌舞伎ネタが豊富です。

あそこのイガイガ・・・STD?カンジタ?GSM? タリオブ嚢胞?

しつこく陰部のイガイガの話をしています。
成人女性が、あそこがイガイガする時、
まずはじめに考えたほうがいいのは、
STD(性行為感染症、一般には性病)です。
エーでも、別に新しいパートナーとセックスしたわけではないしー
いつものパートナーも、浮気している感じではないしー
(かなり、あてにはなりませんが・・・・)
閉経前ならば、その次に考えたいのは、腟・外陰のカンジタ症です。
カンジタは、真菌という細菌の一種ですが、
人間が、元気な時は悪さをしません。
しかし過労などで疲れていたりすると、
腟・外陰に繁殖し、痒みの原因になります。
一方閉経後は、カンジタ症になりにくくなり、
GSM(閉経後性器尿路症候群)による痒みが増えてきます。

f:id:sekiguchiyuki:20180326145509j:plain
GSM(閉経後性器尿路症候群)とは

GSMは、保湿美容液(LUNA PRIDE スキンプレミアム発売中!!)
や女性ホルモン局所投与、炭酸ガスレーザーなどで治療します。

さらに原因がよくわからないのに
陰部がイガイガする場合があります。
こういう状態は、外陰痛症候群と呼ばれています。
この外陰痛症候群のうち、
最近原因として、国際学会で話題なのが、
タリオブ嚢胞(Tariov Cyst 仙骨神経根嚢胞)です。
これは名前の通り仙骨の病気で、
整形外科的なレーザー治療で症状が改善するとのことです。
当グループでも、種々の治療に反応しない
難治性の陰部の不快感には、
仙骨MRI検査を、おすすめしています。