ドクター関口のちょっとセクシーな女子会ブログ

女性医療クリニックLUNAグループ理事長のプログです。健康ネタ、マンガネタバレ、旅行ネタ、歌舞伎ネタが豊富です。

月経(生理)と妊娠・出産は、冷静に考えれば 煩わしいものである。 ~年代別女性ホルモンコントールのすすめ~(2)

さて月経(生理)は、排卵後妊娠していない場合に、
妊娠準備のために厚くなっていた子宮内膜が剥がれ落ちる現象です。

月経(生理)が始まる2週間前に排卵が起こります。
この卵が、女性の腹腔内で精子と受精すれば妊娠が成立します。
妊娠すれば、月経(生理)は止まり、
出産・授乳している間は、月経が来ないことが多くなります。

月経(生理)は、10歳くらいから始まり、50歳くらいで終わります。
16歳前後~40歳前後は、28日~35日の周期で定期的に来ることが多いですが、
その前後、つまり16歳以前と40歳以降は、
不規則のなることが多く、これを月経不順といいます。

この月経(生理)の頻度ですが、
昔の女性は、一生のうち4~5人くらいの子供を産んで、出産後は2年くらい授乳していたので、
妊娠中も含めて、1回の妊娠・出産で3年くらいは無月経の時期があったと予想されています。
妊娠しやすい16歳~40歳の約25年のうち5名産めば、5×3=15年は月経がない時期があり、
月経があった時期は、10年前後であったと計算できます。

排卵の時は、卵巣の表面が破れて卵子が腹腔内で飛び出すんですが、
その時に出血したり、炎症が起こったりします。
ですから排卵回数の少ない昔のほうが、
子宮内膜症などの患者がすくなかったと言われています。
f:id:sekiguchiyuki:20190211154732j:plain