蜃気楼加増は、沖田×華氏の自伝的作品。
富山県魚津市に3件しかなかった中華料理屋、
”朱喜”が×(バツ)華氏の実家。
家族は、根は悪くなさそうだが
DVおやじの父・隆
美人で耐える女の母・康子
しっかりものの長女・×華
隠れ不良の弟
そのほか祖父母や、両親の兄弟の
エピソードを紹介する物語である。
現在5巻までてているが、
×華が、小学校低学年から物語が始まり、各巻で成長。
オトナになってからのエピソードも描かれている。
このマンガを読んだとき思いだしたのは、
西原恵理子氏のマンガ。
西原氏の漫画は、
1960~70年代の高知。
蜃気楼家族は、
1980~90年代の魚津。
約20年の時代の差があるにも関わらず、
最初の夫婦関係はとてもよく似ている。
しかし西原氏の両親の夫婦関係は夫の死で終わるが、
沖田氏の両親の夫婦関係は、家族崩壊という形で終わる。
これが時代の変化というものかもしれない。