1944年6月6日
連合国のノルマンディー上陸作戦開始。
ブランカの周囲は、歓喜うずに包まれる。
スラブ系吸血鬼のフォルカは、いっしょに旅をしてくれる少年のパートナーを、長年さがしている。
フォルカは、アランを気にいり、アランもフォルカを気にいるが、エドガーは拒絶する。
フォルカは、フランスにもどってしまう。
結局オットマー氏は死亡。
オットマー氏をバンパネラにする儀式の際に、
エドガーは潜入し、そこでひさしぶりに大老ポーと再会する。
大老ポーは、オットマー家のことに関しては多くのことを語らず、いずれ再会することをエドガーに約束する。
オットマー氏はよみがえり、オットマー氏の母は、毎年カーニバルの頃にベニスで息子と会えるようになる。
さてオットマー氏の葬式の期間に、大変なことが起こる。
ノアが、水量の増えた川で濁流にのまれ行方不明になったしまったのだ。
放心状態になるブランカ
放心状態のブランカを、
以前からブランカを想っていた運転手アシュトンに、塔の上で強姦されそうになってしまう。
テレポーテ―ションをして、ブランカを助けるエドガー。
しかしアシュトンを倒したエドガーのバンパネラの容貌に恐怖を覚えて、
ブランカは塔からエドガーを避けるように落ちてしまう。
ブランカを助けるためには、パンパネラにするしかなく、
自分が仲間をパンパネラにすると、その仲間が虚弱になってしまうと思いこんでいるエドガーは、パンパネラにする役目をフォルカに頼む。
結局ノアは見つかり、かわりにブランカが行方不明ということになる。
パンパネラになったブランカはフォルカと、
エドガーはアランと再び永遠の旅にでる。
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私は、”ポーの一族”、”11人いる”等が連載している時は、熱心な読者だったが、
それ以降まったく萩尾先生の著作を読まず、今回40年ぶりに新シリーズを読んだ。
私が、一番気になるのは、”絵”がちがうこと。絵に動きが足りない気がする。
40年前の絵とか”こまわり”のほうが、躍動感があってうまかった気がするのだ。
ストーリーは萩尾先生が書いて、絵は弟子が書いているのだろうか。
ストーリーは、回がすすむごとにテンポがよくなって読みやすくなっていった。
次回作を期待したい。