ドクター関口のちょっとセクシーな女子会ブログ

女性医療クリニックLUNAグループ理事長のプログです。健康ネタ、マンガネタバレ、旅行ネタ、歌舞伎ネタが豊富です。

昼の部は菊之助。夜の部は玉三郎の歌舞伎座10月歌舞伎観てきました。(1)

昨日は、久しぶりの
昼の部・夜の部通し歌舞伎を観てきました。
午前11時から午後8時30分まで、ずっと観劇しているんですから

相当疲れます。
お金も相当かかります。

ですから時々しかしません。
でも今月は、
お昼の部は、菊之助がメイン
夜の部は、玉三郎がメイン
とファンが思う演目なんです。
(ちなみに歌舞伎座ですから、他の有名俳優もたくさんでてますよ。)
それで無理して、妹の事務長も連れて行ってきました。

(ちなみに私は、火曜日はオフなんですが、事務長は、休みではありません
事務長って休みないんですよ。
土日も私といっしょに働くので、月の休みは1~2日です。
ですから歌舞伎座でも
幕間に、バンバン電話で呼ばれてました。超ブラックな仕事なんです。
彼女が痩せないのは、過労のためと言われています。)

さてお昼の部は、マハバーラタ戦記でした。

世界史で習った、マハバーラタ・ラーマーヤナ
あのマハバーラタです。

高校の時は、内容を全く知らず
マハバーラタ・ラーマーヤナ
お経のように唱えて覚えたもんですが、
54歳にして初めてその内容を知りました。

インドの古事記・日本書記といったような内容

その内容を、和装で演じるところがシュールでなんです。

昔は、日本でも、インドでも、西洋でも
神と王族は、コミュニケーションできたようですね。

それで、人間界が破滅しそうな時に、
そのまま放置しようという神
チャンスを与えようという神
分かれるんですが、

太陽神は、
チャンスを与えようとする派だったんです。

それで太陽神は、王族の姫に自分の息子を産ませます。

しかし王族の姫としては、
処女なのに、いきなり妊娠・出産していまい、
親にも言えず、悩んで、

ガンジス河に
その息子を流してしまうんですね・・・・・

風邪の直り方

3日前から風邪気味なんです。
熱はないんですが、のどがイガイガして、
マスクをしていないと咳がでてきます。

医者ですから、ヤバイと思った時から薬開始してますが、
症状は一進一退です。
この症状の場合は、仕事をさっさと終わらせて
酒をのまず早寝を3日間する必要があります。

しかしこれができないんですよね。

なぜ3日必要かというと、3日前から風邪ぎみだからです。
風邪は、症状のピークが1日目に来るような激しい風邪でも、
速やかに養生するれば、全経過2日で直るとされています。

だらだら不摂生して、大した症状ではないけれど
症状のピークが、4~5日目になってしまった場合は、
全経過は10日くらいになってしまいます。

中年になってしまった私は、
免疫力が若い時より低下しており、
さらに仕事を休んで酒をやめてさっさと寝ることが
できなくなってしまっているので、
最近は、全経過3日で風邪がなおらなくなってしまいました。

医者の不養生!



反省・・・・・

人間は、15歳〰50歳の男性以外は、虚証です。

さて本日は、漢方の話を少しします。
実虚は、
東洋医学の2元論からでた発想で、基本は陰陽論
万物は全て、の2つに分けれらるんです。
は陽、は陰。
は陽、は陰。
若者は陽、老人は陰。
等です。

そしては陽、は陰です。
実証は、体力のある人
(ストレスに対する反応性の小さい人)
虚証は、体力のない人
(ストレスに対する反応性の大きい人)

寒さや暑さ、長時間労働や過労などで
体調が悪くなる人は、基本的に虚証です。
一方、体調が悪化せず生活できる人は実証なんです。

一般的に、15〰50歳くらいの男性には実証が多く、
それ以外の女性・子供・中高年には虚証が多いんです。

いままでの日本の社会は、
実証の人でないと生き抜けない社会でした。

しかしこれからの日本は、
虚証の人が働き続けられる社会にならないと
労働生産性が確保できません。


本日は衆議院選挙でしたが、
結果がどうであれ、
そういう社会になってほしいですね。

ディサービスは昔と変わったらしい。85歳にスクワット教えてくれてます。

以前はよく
「うちの夫(や母)は、ディサービスに行かない」
という苦情を家族から聞いていました。
理由は、
「俺(や私)は、ボケ老人ではないので、
あのような簡単な作業をみんなですることは耐えられない」
というものが多かったんです。

実際に先輩の女医さんから聞いた話では、
花を1本、花瓶にさすだけの作業を生け花
と称していた施設があったとのこと
集団でする生け花が、
花1本でわびさびを目指すわけではないでしょうから、
完全に手抜きのデイサービスだったんです。

しかし、たぶん競争力が働いて
最近のディサービスは、かなりよくなっている印象。
本日外来にいらっしゃった85歳の患者さんは、
3カ月前からスクワットをはじめ、最初は10回だったが、
今月から20回になったとのこと。

そのほか脳トレとボール運動させてくれるそうです。
(ちなみにスクワットは尿漏れ予防にもいいんですよ。)
腰椎圧迫骨折をして83歳の私の母も、
デイサービスが終わって帰ってくるとクタクタでベットでお昼寝。
何しているの?と聞くと、
まだ外歩きが怖い
と言うと
では室内でと
理学療法士が、後ろについて相当歩かされるみたいです。

意欲のある高齢者にとっては、
最近のディサービスいいみたいですよ。

失敗しないと言う医者の、失敗した患者は、別の医者のところに行っている。

本日は、またドクターXの放映日ですね。

本日朝から尿失禁の手術をしていたんですが、
患者さんの膣の粘膜は、若いのに薄くて、
恥骨の角度もテープを入れにくい角度で、
しかも失禁量が多い。

明らかに、治療成績の悪い(失敗となりやすい)患者さんなんです。

私は、1日尿失禁量の多い(だいたい100g以上)患者さんには
術前に、1回の手術では症状が完全には改善せず、
2回手術を行う可能性が、軽症尿失禁の人より多いと説明(ある意味言い訳)しておきます。

自分は、完璧な手術をして、
失敗は(ほとんど)ないといい切る医師が現実にもいるんですよ。
自分のことを、自分で
”神の手”と言ってしまう医師です。

でもそういう医師の手術で失敗した患者は、
その医師に、調子が悪いことを言いにくい
またはその医師が、調子が悪いといくら言っても無視するので、
大概他の医師のところを受診します。
業界内では、誰がそういう医師がみんな知っているんですが、
誰もいいません。

ドクターXはドラマとしてはとても面白いですが、
自分が手術を受ける時は、
失敗しないと言う医者に手術を頼むのは
チョット危険です。

女性向けブログですが・・・”仮性包茎”が世界的には正常だそうです。

さて実は、大阪で学会はしごだったんですよ。
土曜日 性科学会
日曜日 線維筋痛症学会

昨日は線維筋痛症ネタだったので、
本日は性科学会ネタを書きます。

半日”おちんちん”話を聞いてました。

それで、泌尿器科医30年の私が知らないことがあったんです。
東海大学教養学部国際学科教授 小貫大輔先生によれば、

日本人は、
亀頭(ペニスの先端部分)が非勃起時に、
露出していることに、こだわる奇妙な国
なんだそうです。

もちろん宗教的に
割礼が義務づけられているユダヤ教イスラム教の信者は、
手術後ですから非勃起時亀頭露出の率は高いでしょうが・・・

他のキリスト教国、仏教国は、
仮性包茎(非勃起時亀頭露出していない)が、正常の状態とのことです。

しかし日本では、仮性包茎はちょっと恥ずべきこととされます。
それでは、手術をする人が多いかというと・・・
そうでもないようです。

日本では、手術もしていないのに仮性包茎でない人が多いのか?

それは、思春期の頃に、
運動部や遊び人グループにはいっている男子は、
日常生活のなかでヒリヒリ感に耐えながら
パンツの中で、包皮をむきっぱなしして
亀頭を露出した状態を保つ修行をするそうなんです。
文化部や帰宅部の男性は、この修行率は低いようです。

この修行をすると、しばらくして
非勃起時でも亀頭部が露出する状態になるとのこと。

たぶん日本では、
早熟で、早くから女性にモテたいという欲求が強い男子が成長してから、
非勃起時亀頭露出状態になるんでしょうね。

戸田先生推薦、線維筋痛症治療薬 10桀

昨日は、大阪で
線維筋痛症学会に行ってきました。

戸田克広先生は学会の時、とても目立つ
”変人”風の先生です。

学会の偉い先生ではなく、大学の先生でもないのですが、
線維筋痛症の論文は、全て読んでいると自負していて、
その治療薬は、厳密に評価して使用していると豪語している先生です。

さて戸田先生のお許しをいただき彼の治療薬10桀を公表しますと

 1位 ノイロトロピン
 2位 トリプタノール
 3位 メジコン
 4位 ノリトレン
 5位 メチコバール+フォリアミン併用
 6位 エパデール
 7位 プロテカジン
 8位 トレドミン
 9位 ガパペン
10位 サインバルタ
11位 リリカ
12位 イフェクサー

だとのこと
これは、効果だけではなく、
副作用・コスト等も考えた順位だそうです。
慢性疼痛を生業としてる医師としては、味わい深い順位なんです。
彼は、新しい薬より
古い薬の安全性や安定性・コストパフォーマンスの良さを重視しています。

1位 ノイロトロピン
3位 メジコン
5位 メチコバール+フォリアミン併用
6位 エパデール
7位 プロテカジン
など上位の薬は、副作用が少なく使いやすい薬です。

私は、
効果をねらって、ついつい副作用率が高い薬も積極的に使ってしまうんですが、
こういうマイルドな薬でじっくり直す方法もあるんですよね。

学会ばかり行って
働かない理事長と思われているだろう私ですが、
学会って、玉石混合の情報のカオスなんです。

そこで玉を見つけるにはある程度の経験が必要なんです。

と言い訳して、終わります。